バイリンガル子育てを考えるとき、多くのご家庭が最初に突き当たるのが「全日制のインターナショナルスクールに通わせるか、公立校を中心に英語の時間を足していくか」という選択です。どちらが正しいという答えはなく、家庭の価値観・お子さまの進路・予算のバランスで決まるものだと考えられます。ここでは費用感と考え方を中立的に整理します。
全日制インターの費用感
全日制インターの学費は、公立校とは桁が違うことが一般的です。年間の授業料に加えて、入学時の入学金、毎年の施設費・教材費、スクールバス代なども別途かかることが多く、学校によっては年間で数百万円規模になる場合もあります。さらに、こうした費用は在学中ずっと継続してかかる点も見落とせません。兄弟姉妹が複数いる場合や、高学年・高校段階まで通う想定であれば、総額は大きく膨らみます。まずは各校の募集要項で費用の内訳を確認することが大切です。
インターで得られるものと留意点
インターの魅力は、なんといっても英語環境の濃さです。授業も生活も英語で進むため、生きた英語に触れる時間が圧倒的に長くなる傾向があります。一方で留意しておきたい点もあります。日本語の読み書きや日本の学習内容(国語・日本史など)を家庭や別途の学習で補う必要が出てくること、その後の進路(国内大学の受験資格や海外進学の選択肢)を早めに調べておくこと、そして前述の費用が長期にわたり続くことです。帰国子女枠など進路の選択肢もあわせて確認しておくと、判断材料が増えます。
公立+αで費用を抑える現実解
もう一つの考え方が、公立校を軸にしながら英語の時間を組み合わせて作る方法です。たとえば、オンライン英会話で毎日短時間でも英語に触れる、地域の英語教室に通う、英語学童で放課後を英語で過ごす、家庭での英語多読(絵本や児童書の読み聞かせ)を習慣にする、といった組み合わせです。それぞれ費用は大きく異なりますが、全日制インターと比べれば負担を抑えつつ英語の接触時間を確保しやすいのが特徴です。日本語や日本の学習は公立校で自然に積み上がるため、両立を図りやすいという見方もできます。
選び方の考え方
結局のところ、どちらを選ぶかは正解のある問題ではありません。「英語をどのレベルまで、いつまでに」という目標、想定する進路、そして無理なく続けられる予算を家庭で話し合い、優先順位をつけることが出発点になります。組み合わせ型を選ぶ場合も、途中でインターへ、あるいはその逆へ切り替える柔軟さを持っておくと安心です。まずは複数のパターンで費用を試算し、数字を見比べたうえで、ご家庭に合った形を検討してみてください。