なぜ「多読」が英語の土台になるのか
バイリンガル子育てでは、単語カードや文法よりも先に「たくさんの英語にふれる時間」をつくることが土台になると考えられています。多読とは、やさしい絵本やリーダーを大量に、辞書をあまり使わずに読んでいく方法です。物語の流れのなかで自然に語彙や表現にふれられるため、お子さんが「英語を読むのは楽しい」と感じやすくなります。ただし読む量や効果には個人差があり、すぐに読めるようになるとお約束できるものではありません。あくまで長く続けることを前提に、気楽に始めてみてください。
まずは0円から始める
いきなり教材をそろえる必要はありません。最初は「お金をかけずに試す」ことをおすすめします。
- 図書館の英語絵本コーナーを利用する。多くの公共図書館に洋書の絵本が置かれています。
- 自治体の多文化・国際交流コーナーや、大学図書館の一般開放を調べてみる。
- フリマアプリや古本、地域のおさがり・交換で中古絵本を集める。
まず無料で数冊ふれてみて、お子さんの反応を見てから、必要な分だけ買い足すと無駄がありません。年齢別の進め方は0〜3歳の関わり方や4〜6歳の関わり方もあわせてご覧ください。
レベルの選び方
本のタイプは、大きく次の順番でステップアップしていくとスムーズです。特定の商品ではなく「タイプ」で考えると選びやすくなります。
- 絵の多い絵本:文字が少なく、絵を見れば意味がわかるもの。最初の一歩に向いています。
- フォニックス・リーダー:音と文字の関係を意識した、短い文の教材。読みの練習に使われます。
- ORTのようなリーダー教材:レベルが細かく段階分けされたシリーズ型のリーダー。少しずつ難しくできます。
- チャプターブック:挿絵が減り、章立てで物語が続く本。読む力がついてきたら移行します。
目安として、1ページに知らない単語がいくつも出てくる本は、まだ少し早いサインです。無理に上げず、やさしい本を「わかる・楽しい」状態で読むほうが続きます。
読み聞かせのコツ
最初はお子さんが自分で読む必要はありません。読み聞かせから入るのが自然です。
- 発音に自信がなくても大丈夫です。ゆっくり、指で絵を指しながら読みます。
- 全部を訳さず、絵と雰囲気で伝える場面を残します。
- 短くても毎日、を優先します。1日1〜2冊でも十分です。
- お子さんが同じ本を繰り返したがったら、そのまま繰り返してあげてください。
音源(CD・アプリ)を併用する
絵本に付属のCDや、朗読音源・読み上げアプリを併用すると、正しい音にふれる機会が増えます。家事の合間の「かけ流し」として使うご家庭も多いです。ただし音源だけで読めるようになるわけではなく、絵本や読み聞かせと組み合わせて使うものと考えてください。家庭内での英語の使い方は家庭内の英語ルールも参考になります。
続けるための環境づくり
多読でいちばん難しいのは「続けること」です。やる気に頼らず、本が自然に目に入る環境を整えるのが近道です。
- 絵本をリビングの低い棚など、お子さんの手が届く場所に置く。
- 寝る前など、読む時間を生活の流れに組み込む。
- 読んだ冊数を一緒に記録して、量を見える化する。
どこで手に入れるか
0円で試して手応えがあれば、必要な絵本やリーダー教材を買い足していきます。英語の絵本やシリーズものは、まとめて探せるオンライン書店が便利です。中古やセット販売もあるので、予算に合わせて選べます。購入前に図書館で内容を確かめておくと失敗が減ります。
最後に、進み方には必ず個人差があります。他の家庭と比べず、お子さんが楽しめているかを一番の目安に、気長に続けていきましょう。